日米欧の血統を大まかに知ろう!!
スコットです。
血統を語るにおいて、各種牡馬の簡単なイメージをつかむのに、
日米欧の血統、競馬の違いを知っておくとよいです。
本日の目次はコチラ↓
~切れ味の日本~
日本の特徴は簡単に言うと、
上がり2Fの勝負
です。
最後の直線、残り2F(400m)くらいから仕掛けて、最後の最後のラスト1F(200m)でギュッと切れ味を使った馬が勝つ。
日本の競馬を簡単にまとめるとこんな感じです(笑)
もちろん、直線の長い新潟外回りなんかはまた違いますが、一般的にはこんな感じ。
一瞬の切れ味
が求められます。
勝負の直線までは、適度なスピードで追走して、
ラスト400mくらいで仕掛けて、トップスピードに乗って、
ラスト200mで瞬間的にキレ味を使うこと
こんなイメージ。
~長いヨーロッパ~
日本でも放送される、フランスの凱旋門賞など、ヨーロッパの競馬はどうでしょうか。
簡単に特徴を言うと、
長い直線で脚を使い切る
こんな感じ。
スタートしてから最後の直線に入るまでの、道中は基本的にスローペースでゆったりと走ります。
そして、
最後の長い直線でよーいドンの勝負。
長い長い直線で、ひたすら叩き合いをして、
最後までバテずに伸び切った馬が勝つ。
そんなレースがよく見られるのがヨーロッパの競馬です。
したがって、そんなヨーロッパの競馬で選りすぐられた馬、種牡馬、血統は、
道中に脚を使ってしまうと、直線で余力が残らない
道中ゆっくり追走できると、最後の直線で爆発できる
そんなイメージと思ってください。
~バテ合いのアメリカ~
最後のアメリカ。
これはヨーロッパの競馬の真逆と思ってください。
ダート競馬が主流のアメリカでは、
最初からトップスピードでひたすら飛ばしていって、最後までバテなかった馬が勝つ。
こんな感じです。
もちろん、みんなで飛ばしますから、割と全頭バテます(笑)
その中でも、最後まで脚が動いた馬が勝つのがアメリカ。
~3つの世界のまとめ~
日本での主流はダートよりも芝のレースです。
日本ダービーや有馬記念など大きなG1レースはすべて芝ですよね。
欧州・ヨーロッパの競馬は、ほぼすべて芝のレースです。
ダート競馬というのはほぼありません。
したがって、日本に短期免許で来日する外国人ジョッキーの内、主戦場がヨーロッパの騎手は日本のダートレースで苦戦することが多いです。
そして、アメリカほぼダートの競馬です。
アメリカのクラシック3冠レースもすべてダート。
有名なBC(ブリーダーズカップ)も主要レースはダート。
最後に簡単にまとめます。
・日本
一瞬でトップスピードに乗る
瞬間的な切れ味を出す
→瞬発力重視の競馬
・ヨーロッパ(欧州)
道中はゆったり
最後の長い直線で脚を使い切る
→最初ゆっくり、後半で脚を使い切る
・アメリカ(米国)
最初から飛ばす
最後のみんな疲れ切ったところで脚が動いた馬が勝つ
→最初からずっと脚を使って、バテ合い
まとめるとこんな感じ。
したがって、
日本産の種牡馬
ヨーロッパ血統の種牡馬
の産駒にもそれぞれ、大まかに言えば国・地域の競馬の特徴を受け継ぎます。
そこから、ローテーションの向き不向きや、レース・コースの適性の話にも広がるのですが、今回はここまで。
では。