血統表の見方を簡単に!
スコットです。
血統の入り口、何から書こうかと思い悩みました。
種牡馬?
国の違い?
いっそ、在来牝系とかから書いてやろうかとも思いましたが(笑)
ここは、netkeiba.comさんから拝借した画像を使って、5代血統表の見方を簡単に書いていこうと思います。
血統の入り口ですから、難しいことは書きません。
私の書いていることも、超詳しい人が見たら「間違いだ!!」とか指摘されるかもしれません(笑)
でも、簡単に気楽にお手軽に考えれば良いの。
本日の目次はコチラ↓
レッドジェニアルの血統表 | 競走馬データ - netkeiba.com
を参考に筆者加筆修正。
~5代血統表~
上図が「5代血統表」というものです。
その馬の祖先を5代前まで遡ったもの。
人間で言うところの家系図みたいなものです。
兄弟姉妹が書かれていないだけで。
父母関係だけ書いていった家系図と思ってください。
そして、
名前の背景が青く塗られているのが、雄。
赤く塗られているのが、雌。
です。
~①父(種牡馬)~
①を付けたところ、「キングカメハメハ」と書いてありますよね?
これが、この馬のお父さんです。
ちなみに、右上に目を移して、
その「キングカメハメハ」のお父さんは、
「Kingmambo」です。
競馬界では、オス馬のことを牡馬(ぼば)と呼ぶのですが、
レースから引退して、繁殖に専念している牡馬のことを、
「種牡馬(しゅぼば)」と呼びます。
~②母(繁殖牝馬)~
一方、②番はお母さんです。
名前が「レッドアゲート」と書いてありますね。
競馬会では、メス馬のことを牝馬(ひんば)と呼びます。
さらに、レースから引退して、繁殖に専念している牝馬のことを、
「繁殖牝馬(はんしょくひんば)」と呼びます。
ちなみに、競馬において、血統予想においては、このお母さんで予想するということはほぼありません。
~③母父~
血統予想において、そんなお母さんより重要視されるのが、
③の「母父」です。
このレッドジェニアルの場合は、「マンハッタンカフェ」ですね。
読み方はそのまま(ははちち)です。
人間で言うと、母方の祖父であります。
なんで、母父が大事なのかと言いますと、
小難しい話なので、私も完璧には理解していないのですが、
遺伝的な効果において、
父→仔ではなく、母→仔というラインを通じてしか伝わらないものがあるのです。
※さらに、父→息子は伝わらないが、父→娘、母→仔では伝わるものもある。
したがって、母方の構成を見るというのが競馬においては非常に大事なんです。
種牡馬の中には、父としてはイマイチ良い仔を残さなかったものの、この母父として優秀な孫を送り出した馬も何頭もいるのです。
最低限、見るべき場所はこの3つだと思います。
この3つもしくは、父と母父を見るだけでも、立派な血統予想家ですよ!!
なので、④からはおまけです(笑)
~④母母父~
「ははははちち」です。
人間で言うと、おばあちゃん(祖母)のお父さんですので、ひいおじいさんですかね。
ここまで見ると良い理由は③の母父と同じです。
お母さん方の父=種牡馬を見ていくことが大事。
~⑤牝系~
⑤のところには「モンテホープ」と名前がありますが、
⑤番で言いたかったのは、
「牝系(ひんけい)」
のこと。
一番下の行は全部牝馬ということになります。
このラインを「牝系」と呼ぶのです。
ひたすらお母さんを辿っているわけですね。
この牝系については、別途1つの記事を書きますが、
競馬においてこの牝系は、よく「○○一族」という呼ばれ方をします。
人間界というか一般的に「○○一族」と聞けば、
男系を思い浮かべるのではないでしょうか。
そもそも、「一族」とは同じ祖先を持つ者たち、血のつながりのある者たちを指すのですが、祖先といえば、一般的には男性を思い浮かべるのではないでしょうか。
でも、競馬では一族といえば、母方を指すのです。
というのも、競馬において、種牡馬は1年に何頭ものメスと交尾をします。
この交尾を、種付け(たねつけ)と呼びます。
例えば、あの有名なディープインパクト。
ディープインパクトの最高は、2013年の262頭です!!
下世話な話、凄いですよね(笑)
もちろん、全部が受胎(じゅたい)=妊娠するわけではないですが…。
一方で、お母さんである繁殖牝馬は、年間に受胎できるのはもちろん1頭だけ。
なので、同じ年に、お父さんが同じ=異母兄弟が200頭近く居るわけです(笑)
そのため、優秀な競走馬を輩出するお母さんたち=母方=牝系がより注目されるのです。
~⑥クロス(インブリード)~
これもまた、「配合」ということで記事を書きますが(笑)、
インブリードとは簡単に言えば、近親交配のこと。
⑥のところに、
Mr.Prospector18.75%3 x 4
Northern Dancer6.25%5 x 5
と書いてあります。
この赤字が、被っている種牡馬の名前です。
で、横の 3×4という数字は世代数を表します。
3代目と4代目にMr.Prospectorが被ってるよ!!
ということです。
こういう被りのことを、「クロス」または「インブリード」と言います。
クロスとインブリード、厳密に言うと微妙に意味が異なると思いますが、
ほぼ同義語と思っていただいて大丈夫です。
でも、血統表にわざわざ書かれてるんだから、何か意味があるんだよね?
あります。
超簡単に言うと、
偉大な種牡馬の血を濃くして、すなわち遺伝能力を強くして強い馬を作ろう!!
という目標の下です。
得てして、インブリードに使われる種牡馬は超大種牡馬であることが多く、
その高い能力を何とか子供たちに引き継がせようとしてインブリードが行われています。
でも、もちろん欠点もありまして、あまりにも血が濃いと身体の弱い子供が生まれたりします。
~⑦ファミリーナンバー~
おまけ中のおまけです(笑)
⑦のところに、
F No.[3-i]
と書いてありますよね?
これが、
「ファミリーナンバー3号族のi」ということです。
このファミリーナンバーについても、後日1つの記事を書きますが、
簡単に言うと、
⑤の牝系に番号を付けて分類化したものです。
血統予想家の中には、この牝系やファミリーナンバーを主な武器として予想する方もいらっしゃいます。
もちろん、ここに挙げたものをフルに使って予想する方もいます。
血統と一口に言っても、その中で色々な予想法があるのが、
血統予想の面白いところなのです。
ではでは。