競馬と血統の入り口

競馬をもっと簡単に!!血統って面白そうだけど難しいんでしょ?そんなあなたに!!

アルジャンナはきさらぎ賞にも合わなかったのか?

スコットです。

 

きさらぎ賞で圧倒的1番人気に支持されながら3着と敗れたアルジャンナ。

 

川田騎手についても言われていますが、血統的にどうなのか見てみましょう。

 

 

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こちらがアルジャンナの血統表。

 

父:ディープインパクト

母父:Tiz Wonderful

FNo.:22号族(地力系)

 

という馬。

 

一言で言いましょう。

 

力強い

 

そんな血統です。

 

そして、私のイメージでは、負けた近2走。

東スポ杯2歳Sきさらぎ賞、どちらもこの馬に合うレースだったとは思えません。

 

ではなぜそう思うのか。

 

・ファミリーナンバーが22号族

マンノウォーやリバーマンの血を引いている

 

これらが理由です。

 

22号族を少し掘り下げましょう。

 

そもそもファミリーナンバーとは何なのか。

 

ファミリーナンバーFamily Number)とは、サラブレッドの分類方法の1つ。それぞれ属する牝系ごとに1から74号などの番号が付けられており、同じファミリーナンバーに属する馬なら全て同じ基礎牝馬に遡ることができる。

 

ja.wikipedia.org

より引用。

 

簡単に言うと、牝系=お母さん方の分類方法の一つです。

 

そして、「地力系」というのは、競馬予想家の高柳さんの分類によります。

 

・極軽系

・バランス系

・地力系

 

の3つにファミリーナンバーを再分類しています。

 

各系統のイメージは読んで字のとおりです。

 

極軽系は、スパッと切れる一瞬の切れ味。

バランス系は、いわゆるナタの切れ味。長くて良い脚。

地力系は、ずぶくて力強いジリ脚の馬。

 

そして、件のアルジャンナはこの22号族。

 

22号族の特徴を挙げると、

 

・力強い

・粘り強い

・安定感がある

・急坂コースに合う

 

そんな感じ。

 

22号族の名馬を挙げると、真っ先に浮かぶのは

 

キングカメハメハ

 

です。

 

あの激流の中前目から早めに動いて押し切ったダービーはもはや語り草ですね。

 

 

さて、22号族の特徴を見てきましたが、

 

タフで力強くて急坂に強いけど、ジリ脚。

 

という特徴です。

 

そうすると、合っている競馬場というのは

 

中山・阪神

 

になります。

 

冬の京都も合っていますが、やはり中山と阪神でしょう。

もしくはタフな馬場という意味では中京も合ってるはずです。

 

反して、

きさらぎ賞の京都1800m

東スポ杯の東京1800m

 

というのは、京都外回りと東京ですから、簡単に言えば切れ味重視の競馬場です。

 

きさらぎ賞では、上がり1位の脚で3着まで来ましたし、

東スポ杯ではコントレイルに着差は付けられましたが、走破タイムは文句なしです。

 

それはひとえに、能力の高さの証明だと私は思います。

 

適性という意味では合っていないレースだったと思います。

 

これが、エセ血統人間スコットの見解です。

 

競馬というのは、能力×適性ですから。

 

 

次走はどこか分かりませんが、

 

弥生賞毎日杯など中山・阪神の重賞なら面白いと思います。

 

皐月賞も期待したいところですが、

 

近年の皐月賞は高速小回り戦が多いので微妙ですかね…。

 

では。

 

 

 

1月26日の予想~祇園特別、壇ノ浦特別、門司S、東海S、AJCC~

スコットです。

本日の予想レースはコチラ↓

 

 

 

scott0852.hatenablog.com

 

祇園特別~

 

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1番人気のガゼボが特に悪いわけではないのですが、他にプラスのポイントがある馬が居るという感じ。

 

◎ハッシュゴーゴー

 

ダートで未勝利を勝って芝に移ってからずっと安定してますよね。

また、ダートで勝ってるくらいですから、重い馬場も問題ない。

 

あと面白いのは、延長ローテで挑んでくるピエナミント。

 

 

~壇ノ浦特別~

 

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ここは1番人気のラクローチェからヒモ荒れを狙いたいレース。

 

1800m実績のある、ターフェルムジークとペガーズ。

あとは逃げ馬のリュクスポット。

逃げ馬なら延長ローテOKです。

 

 

~門司S~

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ここはスマートセラヴィーを絶対狙う。

ヘニーヒューズ産駒ですが、ヘニーヒューズ産駒は湿った馬場の1700mというのは絶好のポイント。

さらに今回は1800mからの距離短縮ということでこの馬から入りたい。

 

 

東海S

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インティですが、強いです。チャンピオンズカップの競馬を見ればよく分かると思いますが。

しかし、同コースで負けたみやこS帝王賞のように危うさもある馬。

そんな馬が1番人気なのですから、他の馬から「インティの危うさ」にかけるのが回収率上正しいと思います。

 

狙いはアングライフェンから。

同コースのみやこSは4着。しかし京都1900mや阪神2000mなど関西圏の直結コースでは適性を見せていますので期待。

 

 

AJCC

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印を出馬表に付けていませんが、穴でねらうならサトノクロニクルでしょう。

 

長期休養明けですが、調教のタイムは良いですし、去年のシャケトラ同様、ノーザンファームの馬は仕上がってれば普通に来ます(笑)

 

母父がロベルト系なのも良いですしね。

 

 

では。

 

1月25日の予想~東雲賞、響灘特別、石清水S、アレキサンドライトS~

スコットです。

 

本日の予想レースはコチラ↓

 

 

 

scott0852.hatenablog.com

 

~東雲賞~

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◎スーパーブレイク

 

そんなにめちゃくちゃ荒れることは無いのでは?と思うレース。

本命はスーパーブレイク。

前走同コースで激走し、マイル適性を色づけた。継続騎乗&斤量減のここでも。

 

△エメラルスター

 

穴っぽいところをねらうならこの馬か。

近2走は東京マイル→中山マイルと連戦し、着差も0.4→0.2と着順以上のレースが出来ている。

 

 

~響灘特別~

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ここは、1~3番人気の上位勢が、距離短縮で割と固めかなと思うレース。

 

穴っぽいところを狙うなら、

ワタシノロザリオを。

 

近2走4着続きで今回距離短縮。

ローカル1700mでどこまで上がって来れるかは問題だが、3着は十二分にある。

 

~石清水S~

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ここも◎ドナウデルタは特段嫌う点がなく、人気通りの評価。

ユニコーンライオンも前走からさらに距離短縮をかけてきており。

 

ここでちょっと狙うなら、キアロスクーロ。

 

2走前の同コースでは、重賞でも好走経験のあるボンセルヴィーソと僅差の競馬。

今回距離延長になるのは微妙だが、経験のあるコースへの戻りなので。

 

 

~アレキサンドライトS~

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今日一番のねらい目。

上位人気のリワードアンヴァルとフィードバックに信頼が置けないレースなので振っていきたい。

 

◎ブライトンロック

近5走で同コースの3着2回。

前走は同コースで1番人気に支持されたが敗戦。そして今回の人気落ちは狙い目。

 

1番人気というのは、結局は1番強かった馬。

 

○アシャカトブ

テイエムチェロキー

上位人気勢ではこの2頭を。

アシャカトブは3走前に同コースで勝利。そこから距離延長の東2100mで好走、そして前走は1番人気で4着。

今回は勝利したコースに距離短縮で戻ってきており評価。

テイエムチェロキーは近3走1800mで安定しているので。

 

 

では。

 

日米欧の血統を大まかに知ろう!!

スコットです。

 

血統を語るにおいて、各種牡馬の簡単なイメージをつかむのに、

日米欧の血統、競馬の違いを知っておくとよいです。

 

本日の目次はコチラ↓

 

 

 

scott0852.hatenablog.com

 

 

~切れ味の日本~

日本の特徴は簡単に言うと、

 

上がり2Fの勝負

 

です。

 

最後の直線、残り2F(400m)くらいから仕掛けて、最後の最後のラスト1F(200m)でギュッと切れ味を使った馬が勝つ。

 

日本の競馬を簡単にまとめるとこんな感じです(笑)

 

もちろん、直線の長い新潟外回りなんかはまた違いますが、一般的にはこんな感じ。

 

一瞬の切れ味

が求められます。

 

勝負の直線までは、適度なスピードで追走して、

ラスト400mくらいで仕掛けて、トップスピードに乗って、

ラスト200mで瞬間的にキレ味を使うこと

 

こんなイメージ。

 

サンデーサイレンス系の種牡馬が得意とする競馬ですね。

 

~長いヨーロッパ~

日本でも放送される、フランスの凱旋門賞など、ヨーロッパの競馬はどうでしょうか。

 

 

簡単に特徴を言うと、

 

長い直線で脚を使い切る

 

こんな感じ。

 

スタートしてから最後の直線に入るまでの、道中は基本的にスローペースでゆったりと走ります。

 

そして、

最後の長い直線でよーいドンの勝負。

 

長い長い直線で、ひたすら叩き合いをして、

最後までバテずに伸び切った馬が勝つ。

 

そんなレースがよく見られるのがヨーロッパの競馬です。

 

したがって、そんなヨーロッパの競馬で選りすぐられた馬、種牡馬、血統は、

 

 

道中に脚を使ってしまうと、直線で余力が残らない

道中ゆっくり追走できると、最後の直線で爆発できる

 

そんなイメージと思ってください。

 

 

 

~バテ合いのアメリカ~

 

最後のアメリカ。

 

これはヨーロッパの競馬の真逆と思ってください。

 

 

ダート競馬が主流のアメリカでは、

 

最初からトップスピードでひたすら飛ばしていって、最後までバテなかった馬が勝つ。

 

こんな感じです。

 

もちろん、みんなで飛ばしますから、割と全頭バテます(笑)

 

その中でも、最後まで脚が動いた馬が勝つのがアメリカ。

 

 

~3つの世界のまとめ~

 

 

日本での主流はダートよりも芝のレースです。

日本ダービー有馬記念など大きなG1レースはすべて芝ですよね。

 

欧州・ヨーロッパの競馬は、ほぼすべて芝のレースです。

ダート競馬というのはほぼありません。

したがって、日本に短期免許で来日する外国人ジョッキーの内、主戦場がヨーロッパの騎手は日本のダートレースで苦戦することが多いです。

 

そして、アメリカほぼダートの競馬です。

アメリカのクラシック3冠レースもすべてダート。

有名なBC(ブリーダーズカップ)も主要レースはダート。

 

最後に簡単にまとめます。

 

・日本

一瞬でトップスピードに乗る

瞬間的な切れ味を出す

→瞬発力重視の競馬

 

・ヨーロッパ(欧州)

道中はゆったり

最後の長い直線で脚を使い切る

→最初ゆっくり、後半で脚を使い切る

 

アメリカ(米国)

最初から飛ばす

最後のみんな疲れ切ったところで脚が動いた馬が勝つ

→最初からずっと脚を使って、バテ合い

 

まとめるとこんな感じ。

 

したがって、

日本産の種牡馬

ヨーロッパ血統の種牡馬

アメリカ血統の種牡馬

の産駒にもそれぞれ、大まかに言えば国・地域の競馬の特徴を受け継ぎます。

 

そこから、ローテーションの向き不向きや、レース・コースの適性の話にも広がるのですが、今回はここまで。

 

では。

 

 

1月18日の予想~木津川特別、小倉城特別、初凪賞、愛知杯、羅生門S、ニューイヤーS~

スコットです。

 

本日の予想レースはコチラ↓

 

 

 

scott0852.hatenablog.com

 

~木津川特別~

 

京都1600m外 2勝クラス

 

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◎ブレイニーラン

 

2走前3番人気で2着。→前走2番人気4着。

 

で、今回距離短縮で2番人気なら買いです。

 

☆シベリアンタイガー

 

3走前、前走とこの京都マイルで人気よりはるかに好走しているのに、まだ人気がない。

ワイド1点か。

 

 

小倉城特別~

 

小倉ダート1700m 2勝クラス

 

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テイエムソレイユ

 

ここは絶対買いたい。ヘニーヒューズ産駒といえば、湿ったダート1700m最強。

かつ、今回は距離短縮。ねらい目。

 

△ゲンパチルシファー

 

1番人気で先行力があってコース適性もあって、距離短縮なので、馬券から外すのはなぁ…という感じ。

 

△メイショウテンダン

 

アイルハヴアナザーは延長ローテの種牡馬だが、今回は休み明け調教が基準を超えているので買う。

栗東坂路で終い12.0は速い。

 

 

~初凪賞~

 

中山ダート1800m 2勝クラス

 

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ここは本命!!というほど突き抜けて推したい馬がいないのでフラットに。

 

トレンドライン

 

カジノドライブといえば、雨の湿ったダートでは強い馬。

ただ、問題は脚質で、前走のような位置で競馬できればあるとおもうが、騎手はずっと追い込んでた丸山に戻る。

そこが心配。

 

ダイシンインディー

 

前走1番人気で逃げ先行馬という時点で買いたい。

前走は捲ってきた勝ち馬に掃除されてしまった感じ。

前走同じコースで1番人気に支持されるような馬が人気を落としているのだから。

 

シャンボールナイト

 

ノヴェリストも延長ローテで買う種牡馬

 

ベルウッドカザン

 

ゴールドアリュールは短縮で買う種牡馬

 

 

愛知杯

 

小倉2000m G3

 

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今まで中京2000mで行われていた愛知杯だが、今年は小倉2000m。

 

小倉2000mの重賞といえば小倉記念だが、夏の小倉なのでどこまで傾向を信じるか。

 

ただ、一般的には小倉2000mといえばトニービン持ち。

 

◎パッシングスルー

 秋華賞は大敗したが、ルーラーシップらしく2000mでの好成績は評価したい。
 雨の小倉2000mは合っていると思うので。

ルーラーシップキングカメハメハ×トニービンだ。

 

 ○サラキア

 距離延長で外枠の前走は厳しかったかなと。
今回は距離短縮とメンバー弱化で楽だけど、また大外枠なので相手まで。

 

 ▲レッドランディーニ

 近2走はアレだが、マーメイドSなどの2000mでの2戦は評価したい。
 ただ、馬場によってはきついかなぁ…とも。展開は合うと思うんだけど。

 

 △フェアリーポルカ

 パッシングスルーを本命にしているので、紫苑Sで着差ナシのこの馬も評価するよね、というところ。
 この馬は母父タキオンなので、小倉は…という感じ。
 ただ、天気次第でパワーの要る馬場なら。

 

 △デンコウアンジュ

 

 小回り2000mでどうか…というのはあるが、メイショウサムソンは延長ローテの種牡馬だし、サドラーズウェルズ系だ。

 サドラーズウェルズ系は、ステイゴールドルーラーシップと一緒に好走することが多い。

 

 ステイゴールドといえば、オルフェーヴルドリームジャーニーも一緒だし、トニービンといえばハーツクライもそう。

 

 ただ、今回の愛知杯に出ている上記の種牡馬の産駒たちは、距離短縮・延長が合わない。

 オルフェーヴルは短縮。

 ドリームジャーニーハーツクライは延長。

 

 

羅生門S~

 

京都ダート1400m 3勝クラス

 

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○クライシス

 

2走前、同じ京都ダート1400mで12番人気で2着と激走。

前走は阪神ダート1400mに変わって2番人気8着と人気を裏切る凡走。

 

そして今回は好走した京都ダート1400mに戻るので。

 

△キラービューティ

 

 

 

~ニューイヤーS~

 

中山1600m リステッド競走

 

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 中山マイルは中山マイルの成績を見ようというのがテーマ。


 ◎ジャンダルム

 3走前の京成杯AHで好走。あれは強かった。それだけ。

 

 ○ミュゼエイリアン

 中山マイル巧者。
 今回は最内枠引いたし、延長ローテで面白い。

 

 ▲キャプテンベリー

 コース巧者も重賞では歯が立たず。ただ、前走の新潟1400mからは好転間違いなしで。

 △キョウヘイ

 コース巧者ではないんだけど、湿ってる今の馬場は合うはず。

 

 △ハーレムライン

 

 マンハッタンカフェといえば、中山マイルのOP特別くらいがちょうどいい。

3歳のアネモネSでこのコースを勝って以来未勝利だが、メンバー弱化でチャンスはあるはず。

 

では。

血統表の見方を簡単に!

スコットです。

 

血統の入り口、何から書こうかと思い悩みました。

種牡馬

国の違い?

インブリード

 

いっそ、在来牝系とかから書いてやろうかとも思いましたが(笑)

 

ここは、netkeiba.comさんから拝借した画像を使って、5代血統表の見方を簡単に書いていこうと思います。

 

血統の入り口ですから、難しいことは書きません。

私の書いていることも、超詳しい人が見たら「間違いだ!!」とか指摘されるかもしれません(笑)

 

でも、簡単に気楽にお手軽に考えれば良いの。

 

 

本日の目次はコチラ↓

 

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レッドジェニアルの血統表 | 競走馬データ - netkeiba.com

を参考に筆者加筆修正。

~5代血統表~

上図が「5代血統表」というものです。

 

その馬の祖先を5代前まで遡ったもの。

人間で言うところの家系図みたいなものです。

兄弟姉妹が書かれていないだけで。

 

父母関係だけ書いていった家系図と思ってください。

そして、

名前の背景が青く塗られているのが、雄。

赤く塗られているのが、雌。

です。

 

~①父(種牡馬)~

①を付けたところ、「キングカメハメハ」と書いてありますよね?

 

これが、この馬のお父さんです。

ちなみに、右上に目を移して、

その「キングカメハメハ」のお父さんは、

Kingmambo」です。

 

競馬界では、オス馬のことを牡馬(ぼば)と呼ぶのですが、

レースから引退して、繁殖に専念している牡馬のことを、

種牡馬(しゅぼば)」と呼びます。

 

~②母(繁殖牝馬)~

一方、②番はお母さんです。

名前が「レッドアゲート」と書いてありますね。

 

競馬会では、メス馬のことを牝馬(ひんば)と呼びます。

さらに、レースから引退して、繁殖に専念している牝馬のことを、

繁殖牝馬(はんしょくひんば)」と呼びます。

 

ちなみに、競馬において、血統予想においては、このお母さんで予想するということはほぼありません。

 

~③母父~

血統予想において、そんなお母さんより重要視されるのが、

③の「母父」です。

 

このレッドジェニアルの場合は、「マンハッタンカフェ」ですね。

読み方はそのまま(ははちち)です。

 

人間で言うと、母方の祖父であります。

 

なんで、母父が大事なのかと言いますと、

小難しい話なので、私も完璧には理解していないのですが、

遺伝的な効果において、

父→仔ではなく、母→仔というラインを通じてしか伝わらないものがあるのです。

※さらに、父→息子は伝わらないが、父→娘、母→仔では伝わるものもある。

 

したがって、母方の構成を見るというのが競馬においては非常に大事なんです。

 

種牡馬の中には、父としてはイマイチ良い仔を残さなかったものの、この母父として優秀な孫を送り出した馬も何頭もいるのです。

 

最低限、見るべき場所はこの3つだと思います。

 

この3つもしくは、父と母父を見るだけでも、立派な血統予想家ですよ!!

 

なので、④からはおまけです(笑)

 

~④母母父~

「ははははちち」です。

 

人間で言うと、おばあちゃん(祖母)のお父さんですので、ひいおじいさんですかね。

 

ここまで見ると良い理由は③の母父と同じです。

 

お母さん方の父=種牡馬を見ていくことが大事。

 

 

~⑤牝系~

⑤のところには「モンテホープ」と名前がありますが、

 

⑤番で言いたかったのは、

「牝系(ひんけい)」

のこと。

 

家系図で、かつ牝馬が下側に書いてありますから、

一番下の行は全部牝馬ということになります。

 

このラインを「牝系」と呼ぶのです。

ひたすらお母さんを辿っているわけですね。

 

この牝系については、別途1つの記事を書きますが、

競馬においてこの牝系は、よく「○○一族」という呼ばれ方をします。

 

人間界というか一般的に「○○一族」と聞けば、

男系を思い浮かべるのではないでしょうか。

 

そもそも、「一族」とは同じ祖先を持つ者たち、血のつながりのある者たちを指すのですが、祖先といえば、一般的には男性を思い浮かべるのではないでしょうか。

 

でも、競馬では一族といえば、母方を指すのです。

 

というのも、競馬において、種牡馬は1年に何頭ものメスと交尾をします。

 

この交尾を、種付け(たねつけ)と呼びます。

例えば、あの有名なディープインパクト

 

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 ディープインパクトの最高は、2013年の262頭です!!

下世話な話、凄いですよね(笑)

 

もちろん、全部が受胎(じゅたい)=妊娠するわけではないですが…。

 

一方で、お母さんである繁殖牝馬は、年間に受胎できるのはもちろん1頭だけ。

 

なので、同じ年に、お父さんが同じ=異母兄弟が200頭近く居るわけです(笑)

 

そのため、優秀な競走馬を輩出するお母さんたち=母方=牝系がより注目されるのです。

 

~⑥クロス(インブリード)~

 

これもまた、「配合」ということで記事を書きますが(笑)、

 

インブリードとは簡単に言えば、近親交配のこと。

 

⑥のところに、

 

Mr.Prospector18.75%3 x 4

Northern Dancer6.25%5 x 5

 

と書いてあります。

 

この赤字が、被っている種牡馬の名前です。

 

で、横の 3×4という数字は世代数を表します。

 

3代目と4代目にMr.Prospectorが被ってるよ!!

 

ということです。

 

こういう被りのことを、「クロス」または「インブリード」と言います。

 

クロスとインブリード、厳密に言うと微妙に意味が異なると思いますが、

ほぼ同義語と思っていただいて大丈夫です。

 

でも、血統表にわざわざ書かれてるんだから、何か意味があるんだよね?

 

あります。

 

超簡単に言うと、

 

偉大な種牡馬の血を濃くして、すなわち遺伝能力を強くして強い馬を作ろう!!

 

 

という目標の下です。

 

得てして、インブリードに使われる種牡馬は超大種牡馬であることが多く、

その高い能力を何とか子供たちに引き継がせようとしてインブリードが行われています。

 

でも、もちろん欠点もありまして、あまりにも血が濃いと身体の弱い子供が生まれたりします。

 

 

 

~⑦ファミリーナンバー~

おまけ中のおまけです(笑)

 

⑦のところに、

F No.[3-i]

 

と書いてありますよね?

 

これが、

「ファミリーナンバー3号族のi」ということです。

 

このファミリーナンバーについても、後日1つの記事を書きますが、

簡単に言うと、

⑤の牝系に番号を付けて分類化したものです。

 

血統予想家の中には、この牝系やファミリーナンバーを主な武器として予想する方もいらっしゃいます。

 

もちろん、ここに挙げたものをフルに使って予想する方もいます。

 

血統と一口に言っても、その中で色々な予想法があるのが、

血統予想の面白いところなのです。

 

ではでは。

 

 

1月12日の血統予想~天ケ瀬特別、初咲賞、雅S、ポルックスS、シンザン記念~

スコットです。

 

本日の予想レースはコチラ↓

 

 

 

scott0852.hatenablog.com

 

~天ケ瀬特別~

京都ダート1400m 2勝クラス

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絞り切れていない1戦(笑)

 

馬券的妙味を考えてグトルフォスを複軸として本命に。

2戦連続4着。前走は離されましたが、コース2戦目で3着は十分にあると思うので。

 

 マイネルオスカルは○を付けましたが、そんなに信頼はしていません(笑)

このレース同距離ローテの馬が多くて、短縮ローテはこの馬くらい。

 1400mという距離は新馬戦で勝ってから何ともなのですが、基本的に短縮を買う人間なのでね。

 

 あと印をつけた馬は1400mで安定して好走している馬たち。

 

 

~初咲賞~

中山2200m 2勝クラス

 

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 ◎ダノングレーター

 ハーツクライ産駒は、距離延長で買う種牡馬。前走が2000m、今回は2200mと200m延長ですよね。

 調教も

  • 52.7(13.0)
  • 39.7(12.7)
  • 27.0(12.9)
  • 14.1(14.1)

と段々遅くなって脚は上がってますが、全体の52.7は立派な数字。評価したいです。

 

 ○タンタフエルサ

 

 東京2400mからの短縮ローテ。ディープは基本短縮です。3か月半の休養明けですが、この馬の調教は抜群。

  • 65.2(14.6)
  • 50.6(13.0)
  • 37.6(25.4)
  • 12.2(12.2)

 

全体の65.2も最後の12.2も基準をクリアしており、高評価です。

 また東京で3番手と先行していて中山に来るというのも良いですね。

 

 ▲シークレットラン

 ダンカーク産駒の大物とされていた馬。前走の中山2000mでは2番人気2着と好走。

血統的にも中山小回りは合っていると思います。

好走した後のもう一丁を期待するリズム重視の種牡馬でもあるので、悪くないかなと。

 延長ローテなのと、調教で買いたい馬が上にいたというだけです。

 

 

~雅S~

 

京都ダート1800m 3勝クラス

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 ◎ゴールドラグーン

 前走は逃げて大敗だが、2F目が10.6は速い(笑)
今回は距離短縮だが、控えても競馬できる馬なので巻き返しに期待。

 

 ○ロードレガリ

 ハーツクライフサイチペガサスと超延長血統だが、確変中なのでそこは逆らい過ぎずに。
 逆にクラスが上がって厳しいほど強い気もする。

 

 ▲ダノンロイヤル

 ロードレガリスが前走0.2差で下したテイエムチェロキーを2走前に0.5ちぎって下しているのにこの人気なんだから旨味はあると思う。

 前走は出てから躓いたしね。

 

 △フリーフリッカー

 東京2100mで好走してからの短縮ローテ。
関西圏の中距離でも安定しており、相手には必須。

 

 あとはタガノボンバースズカフリオーソを。

 

ポルックスS~

 

中山ダート1800m OP

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 ◎ハヤコッコ

 休み明けだが調教は抜群に良い。
64.8-12.2は入りも終いも基準以上。血統的には冬も問題ないと思うので。


 ○スワーヴアラミス

 前走は出遅れと言うより行き脚つかず人気を裏切る形に。
 それで今回延長ローテで1800mに戻るので好転するかなと。
 ただ、常に出遅れる馬なので本命にはどうかな…と。

 

 ▲デアフルーグ
 
 これは休み明けの調教が私の基準を超えているので買う。
 ユニコーンで出遅れ、JDDでは大敗したがそこからの短縮ローテで、3連勝したこのコースに戻るのは大幅プラスと思う。

 

 △コスモカナディアン

 ロージズインメイらしく冬のイメージだが、去年は東京でも普通に走られた(笑)
 前走も人気より走ってきたが、激走というほどでもないので、まだ余力はあるかな。


 難しいのがレピアーウィット

 いい点を挙げると、


・休み明けの調教の基準をクリア
・延長失敗後の立て直し同距離ローテ

 一方で、ヘニーヒューズ産駒は好不調の波のある馬が多くて、さらに一回躓くと凡走が続いていくという特徴がある。

 一度躓いたら、不調の入り口である可能性が高いので人気でも過信は禁物。

 なので、薄ーく買いたい(笑)

 

 △ホーリーブレイズ

 前走は1800m→2100mの延長ローテで凡走。今回は再び1800mに戻る短縮ローテなので。

 

シンザン記念

京都1600m外 3歳限定 G3

 

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本命がいませんね(笑)

馬券は、ルーツドールタガノビューティーから△の馬に流したい…そんなイメージです。

 ルーツドールは前走1分33秒6という超速時計で勝利。昨年の桜花賞馬グランアレグリアの勝ちタイムより速く、単純に考えれば、それくらいのポテンシャルがあると考えて良い。

 父ジャスタウェイ種牡馬としては、自身の東京での強さよりも中山・阪神などの小回りでタフな馬場の方が合っている。

 シンザン記念の京都の馬場はいつも時計がかかって重めなので合っている。

 

 ただ、父違いの兄にフィエールマン(菊花賞天皇賞春勝ち馬)がいるが、フィエールマンは体調面からして、休養をしっかりとって走らないと能力が出せない馬。

 今回、ルーツドールは前走から約2か月と微妙な間隔。1番人気だが、そういう不安はある。

 

 一方、タガノビューティーは、前走初の芝で4着と好走。

冬1月の京都マイル(1600m)は阪神マイルで好走していた馬を素直に評価してよい。

そう考えれば高評価できる。

 

 内から、ヴァルナコルテジア

 2頭とも内枠の先行馬なので評価(笑)

 

 プリンスリターンは、阪神マイルで5着。タガノビューティーと同様に評価できる。

しかし、父ストロングリターンと考えると、1600mがギリギリかな…という気もする。

距離の延長・短縮で考えると、前走は1400m→1600mの延長ローテで人気以上に激走してしまっているので、今回の余力は気になるところ。

 

 カバジェーロは父ロードカナロア。重賞におけるロードカナロア産駒の扱いは、前走で2着以内に好走している馬を高評価すること。

 であれば、前走1着のこの馬は評価するべき。

 

 

今日はなかなか自信のないレースが続きます。

では。